【房総半島|富山】南総里見八犬伝の舞台を訪ねる(前編)〜伏姫籠穴や富山のアクセスや観光ポイントR6

南総里見八犬伝に魅了されるシニア夫婦 車中泊旅
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 令和6年3月に千葉・房総半島へ7泊8日で車中泊の旅に出ました。
房総半島と聞いて、観光ポイントが思いつかなかったけど、夫さんから南総里見八犬伝の舞台と聞きました。

 子供のときに見た人形劇だわ。
「めぐるめぐる めぐる因果は 糸車〜🎵」「仁義礼智忠信孝悌」という歌だったなあ。

という事で、南総里見八犬伝の舞台を訪ねる旅をすることにしました。

南総里見八犬伝の概要

※ 長いので必要ない方は読み飛ばしてくださいね。

 南総里見八犬伝は、南房朝夷安西景連と里見義実が争っている時に、里見義実が、伏姫と育った八房という犬に、「敵将の首を見事とってきたら、伏姫をやろう」と約束します。

岩井駅の八房の像

八房は、敵将の首を咥えて、里見義実のもとに戻ってきます。

約束だからと、当時16歳の伏姫と八房は城を離れ、籠穴で生活をし、伏姫は毎日お経を読んで過ごします。

伏姫のお腹が膨らむようになります。


 そこへ、姫を助けるべく来た里見家の家臣が、鉄砲を打ち、八房は球に当たり亡くなります。
また、伏姫もその球に当たり怪我をします。

岩井駅の伏姫の像

伏姫は膨らんだお腹に、犬の子どもを宿したわけではないと、剣でお腹を割き亡くなります。

 その時に、伏姫の数珠の8つの珠が飛び散り、四方の空に飛び散っていきます。

仁義礼智の珠

 その後、字の浮かぶ珠を持ち、痣があり、犬という漢字を名前にもつ、という共通点を持った剣士が、それぞれ出会い、自分たちが仲間であると分かりあい、里見家を呪う怨念(玉梓という女性)と戦い、里見家のため力を尽くします。

仙人のイラスト

 その後、褒美に里見家の姫が八剣士に嫁ぎます。
十数年の後、珠から字が消え、富山で八剣士は隠居生活を送ります。
 さらに20年後には、里見家に反乱が起こると察した八剣士は、子孫に他郷へ移るように言い残し、仙人と化して姿を消したそうです。

 私は、話を忘れていたので、図書館でジュニア用の本を借りて読みました。
小さい字で段組みもあった本でしたが、4冊くらいの長い話でした。
曲亭馬琴の書いた原本はもっと長くて難しくて読みきれませんね。

 行く前に読んでおくと、現地を訪ねても、すごくリアルに想像出来て楽しいです。

実際に訪れた南総里見八犬伝の舞台

1【岩井駅横公園】伏姫と八房の銅像
2【伏姫籠穴】伏姫が八房と暮らしたとされる洞  
3【富  山】八剣士終焉の地  
4【滝田城跡】里見家の山城(物語上の里見義実の居城)  
5【館石城跡】里見家のお城 
6【養老寺 】役行者の岩屋 伏姫の母が数珠を授けられた場所

1~5までを1日でまわり、6は別日にまわりました。

南総里見八犬伝の舞台で利用した車中泊場所

1~5までは、道の駅保田小学校が近いです。

道の駅保田小学校の全景

 とても綺麗な道の駅で、小さなお風呂も道の駅内にあります。
 令和6年3月現在は、車中泊禁止にはなっていませんでした。

道の駅保田小学校の車中泊情報は以下の記事にまとめています。

6 洲崎神社・養老寺には、道の駅南房パラダイスが近いです。

南房パラダイスのトイレ近くの駐車場

 ただただ広い駐車場という感じの道の駅ですが、ちゃんと物産を売っているお店もありました。静かで、車中泊しやすい場所でした。

道の駅 南房パラダイスの車中泊情報は以下の記事にまとめています。

南総里見八犬伝の観光ポイント

岩井駅横 富山ウォーキングセンター

富山ウォーキングセンター
住 所:千葉県南房総市市部146-02
電 話:0470-57-2088
定休日:年中無休
営業時間:9時~17時
※近くに駐車場があり駐車可能です。

富山ウォーキングセンター 南房総市観光協会HP ☜

富山ウォーキングセンターの外観

 こちらには、駐車場があります。
車を停めて、まず富山ウォーキングセンターを訪ねましょう。

 南総里見八犬伝の舞台を観光したいと伝えると、スタッフさんから地図や写真で行き方を教えていただけます。

JR岩井駅横の公園

伏姫の像がある公園の入口

 富山ウォーキングセンターに行ってから、そのまま駅前をとおり、駅の横にある公園に行ってみます。

岩井駅の伏姫と八房の像

 こちらには、ひっそりと伏姫とそばに座る八房の像があります。
この姫の像を見ると、伏姫はまだ16歳、幼かったのだろうと思わせる表情をしているように見えました。

伏姫籠穴 

伏姫籠穴
住 所:千葉県南房総市合戸
電 話:0470-28-5307(南房総市観光協会)
入場料:無料
駐車場:無料 
 山門入口に5~6台
※営業時間などは不明でした。 

伏姫籠穴 ちば観光ナビHP ☜

アクセス (岩井駅から車で約10分)

伏姫籠穴に行く道の標識

【車】富津館山自動車道路 鋸南富山ICから約8分(県道184号経由約4.1㎞)
  
【徒歩】JR内房線岩井駅から徒歩約25分

伏姫籠穴に行く途中の未舗装道路

 細い道を入っていくので、離合に注意です。途中から舗装されていない道を走ります。

駐車場

伏姫籠穴の駐車場

 山門前に5台から6台が停められる駐車場があります。
 こちらの場所は広いですが、ここに来るまでの道が細いので、ご注意ください。

トイレの状況

伏姫籠穴のトイレ外観
伏姫籠穴の和式トイレ

 トイレは、山門の横にあります。
水洗和式トイレのため、気を付けてご利用ください。

伏姫籠穴の観光ポイント

伏姫籠穴の山門

 伏姫籠穴の入口は、お寺のような雰囲気の山門になっています。古い感じですね。 

伏姫籠穴の門の瓦に伏姫八房の文字

 こんな所にも、伏姫と八房の名前が…。
現地にいた時には気が付かず、写真編集している時に気が付きました。

伏姫籠穴の案内

 山門横に伏姫籠穴に関する説明の看板が設置されていました。

伏姫籠穴に向かう階段

 入口からは、長い階段が続いています。
この階段で、少し疲れが出てきます。
暑い時期は避けたい感じですね。

伏姫籠穴前の広い場所

 静かな緑の木々の間を歩いていくと、綺麗な舞台のような場所が出て来ます。

柱に八剣士犬塚信乃戌孝の名前
床に孝の文字

 柱には八剣士の名前が掘ってあり、下の床には、その剣士が持つ球が埋め込まれています。
お洒落な工夫ですね。

伏姫籠穴の入口の門

 いよいよ伏姫籠穴が見えて来ます。
入口に門がありますが、入れるように開いていました。 

伏姫籠穴の入口

伏姫籠穴です。
中はかがむと入ることが出来ました。
中央に白い大きな珠が置かれています。

伏姫籠穴奥の8つの珠

奥には例の「仁義礼智忠信孝悌」と書かれた八つの大珠が置いてあります。

多分ここで経を読んでいたと思われる場所

また、はっきりとはわかりませんが、たぶんこちらで、伏姫が読経していたのではないかしら。

伏姫籠穴の真ん中に置かれた珠

真ん中の玉のまわりには、一円玉などが供えられていました。 

何かわからないけれど、電灯のような気もします??

伏姫籠穴の入口と案内板

16歳でこちらに来たと思うと、どんな思いで生活されていたのか。
伏姫の立派さに頭が下がります。
(物語ですけどね。)

富山 八剣士の終焉の地から北峰へ

富山
住 所:千葉県南房総市合戸
駐車場:伏姫籠穴の駐車場か市営駐車場
 両方とも無料で利用できます。

駐車場

 私達は伏姫籠穴の駐車場を利用しました。
富山を南峰を含め登るのであれば、県道258号から富山中学校入口に入る向かい側に市営駐車場あります。

トイレ

富山山頂近くのトイレ

伏姫籠穴は山門前にトイレがあります。
山頂近くの八犬伝の終焉の地付近にも簡易トイレがあります。

富山 八犬伝終焉の地の観光ポイント

富山遊歩道入口の案内看板

 伏姫籠穴から、道を登っていくと、富山の北峰頂上を目指すことが出来ます。
富山は南峰と北峰とある山です。

富山の登山口

登山口まで、舗装された道路を登っていき、突き当たりが登り口になります。

富山の山頂に向かう急な山道

 山道は結構急傾斜の場所もあり、ハイキングというよりも山登りチックな道に感じました。

富山の崩落した山道
富山の崩れた部分にかけられた木のはしご
富山の階段が崩れている場所

 途中、富山ウォーキングセンターで聞いた、崩落箇所が何ヶ所かありました。
登りの時には、登りやすいですが、下山時はお尻をつきながら降りるなど、少し難易度があがります。

下山の回避を進める看板

 下山をこちらの道を使うことは、富山ウォーキングセンターではお勧めされてなかったので、自己責任で、自分の登山力に合わせて選んで下さいね。

 私達もこちらから登って、道の状態を確認して、下山にも利用しました。

富山にある鐘

 ずっと、登山道を登っていくと、山頂ちかくで南峰からの道と合流します。

 こちらには、幸せの鐘があります。私たちも鳴らしました。

八犬士終焉の地にある東屋

  もう少し進むと、東家のあるところが、「八剣士終焉の地」です。

 いきなり、終わりの地に来てしまいました。

富山の東屋にある八犬伝の看板

 東屋の中には里見八犬伝の舞台になったという看板がありました。

 富山学園の制作のようですね。

里見八犬士終焉の地の標識

 八剣士たちは、最後に里見家の再興に尽力した褒美に里見の姫をもらうのですが、その後、剣士たちは山に入り仙人になったそうで、そのため富山が終焉の地になったのでしょうか。

里見八犬伝士の終焉の地から見える展望

 こちらの素晴らしい眺めをみながら、里見八犬伝のことを考えるのは、素敵な経験でした。

富山山頂の看板

 そして、北峰の方に進むと、頂上があります。富山349mの看板もあります。

富山北峰の展望台

 さらに進むと北峰の展望所につきます。
この展望台がとても立派なつくりですね。

北峰展望台から見える富士山

 天気がよければとても素敵な風景が見れます。

 あちらには富士山が見えていますね。

富山を下山したら車で滝田城跡へ移動します。車で約15分です。
~ 後編へ続く ~

まとめ

 今回訪れた南総里見八犬伝の舞台は、とても面白い場所でした。
これから、行かれる方のために、写真を多めに掲載しています。
そのため、2回に分けて記載をすることにしました。

 ちょっと分かりにくくなると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

滝田城址や館山城の記事は後編にまとめています。

夫さん
夫さん

南総里見八犬伝は、昔放映された人形劇で、かなり印象に残っているよ。
ゆかりの地を踏めて、子どもの頃を思い出したよ。懐かしいなあ。

房総半島の旅の参考にしていただければ幸いです。
ではでは、また!!

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