令和6年3月に千葉、房総半島7泊8日車中泊旅に行きました。
その時に観光した鋸山が素晴らしかったので、ここでご紹介します。
鋸山は、標高約329m、石切り場があった場所です。
登山コースとして、「石切り場跡」や「ラピュタの壁」と呼ばれる石を切り出した跡など見ることができます。
今回は、私達は、鋸山の南側斜面に広がる日本寺の「東口管理所」から境内に入り、大仏や百尺観音、千五百羅漢石像などを見て回り、山頂の地獄のぞきにも行ってきました。
鋸山 日本寺の基本情報
鋸山 日本寺の概要
鋸山 日本寺(のこぎりやま にほんじ)
住 所:千葉県安房郡鋸南町鋸山
電 話:0470-55-1103(日本寺)
営業時間:9時~16時
(最終入場は15時)
拝観料:大人700円/小人400円
駐車場:登山口にはありません。
大仏口・西口管理所(有料道路経由)と
東口管理所(無料道路経由)の3か所には駐車場があります。
アクセス方法
車利用の場合:東京→湾岸線→東京湾アクアライン→富津館山道富津金谷IC(または鋸南保田IC)→国道127号線→鋸山
駐車場
◉鋸山登山自動車道は有料(1,000円)になり、そちらの道路を通ると大仏口管理所・西口管理所に駐車場があります。
※道路は有料ですが、駐車料金はとられません。
◉東口管理所には無料で利用できる駐車場があります。こちらは鋸山観光自動車道(無料)を通るルートになります。私達はこちらを利用しました。
トイレ情報
東口管理所側駐車場を利用される方は、大仏広場へ行く途中に、トイレがあります。
水洗洋式トイレでした。
大仏口管理所には簡易トイレが設置してありました。
スタッフに声をかけて利用するよう札が掛けてありました。
観光に利用した車中泊場所
道の駅 保田小学校が、鋸山観光時には便利でした。車で約15分です。
お風呂のある、廃校をうまく利用した道の駅でした。
車中泊は今のところ禁止していないそうです。(R6.3月現在)
道の駅保田小学校の車中泊情報は、下記にまとめています。
鋸山のここが良かった観光ポイント
楽しいスポットがいろいろある場所でした。
楽しかった順にご紹介しますね。
まわる順路の注意は後ほど書きますね。ご確認ください。
頂上で挑む地獄のぞき
1番のオススメは、鋸山の山頂にある地獄のぞきの場所です。
鋸山は、房州石の石切場として栄えた場所です。
こんな切り立った所から、周りを見るために、みなさん列になっています。
(たまたま団体さんがロープウェイ利用で来られていました。)
この地獄のぞきからの眺望は最高です。
天気が良いとこんな風に、視界が開けた絶景が見えます。
この絶景の高さを感じるために、下の東口から階段を登って上がってくることをお勧めしますよ。
下を見ると絶壁からの風景です。
怖くて、手元のスマホを落としそうになりました。高所恐怖症の方にはちょっと辛いかも。下にいる人が点に見えます。
なかなかの迫力です。
苦手な方は、普通のの展望所からでも、遠く、綺麗な山頂風景が楽しめます。
巨大な磨崖大仏さまを拝む
こちら、日本一大きな磨崖大仏さまです。
高さ31mにもなるそうです。約百尺ですね。
高速ビルでは7〜10階相当になるそうです。
大仏さまの下に人が立つと、大きさが伝わるでしょうか。
この大仏さまは薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)さまで世界平和、万世太平を祈願して作られたそうです。
そして、この大仏さまの近くに願い地蔵という可愛いお地蔵さまが。
後ろに白い石が積んであると思いきや、なんと!
小さなお地蔵さまの山でした。
このお地蔵様に祈願するのですね。
その祈願されたお地蔵様が、この願い地蔵の足元に沢山置かれているようです。
ちょっと不思議な光景でした。
航空機の安全を祈る百尺観音さま
こちらも岩壁におられる観音さまです。
かなり古いものかと思ったら、1966年に作られていて、世界戦争戦死病没受難者供養と交通事故の犠牲者供養のためのものだそう。
交通安全の守り本尊だそう。
こちらも百尺なので約30mの高さがあります。見上げると、とても大きいです。
ちなみに自由の女神は約40mだそう。一度見てみたいです。
岩窟に置かれた千五百羅漢たちの様々な表情
こちらの鋸山の山頂に行くまでに、沢山の羅漢石像を見ることが出来ます。羅漢とは、「悟りをひらき人々から尊敬を得られる人」「釈迦の弟子の中で最も位の高い弟子に与えられる称号のようなもの」のことらしいです。
こちらには、沢山の岩の窪みに、羅漢が置かれています。また、場所場所に名前もありました。
聖徳太子までおられました。
千五百体もの羅漢像を作ってこられたとは、本当にすごいですね。
ただ、石仏様の頭が、結構落とされているような印象もあります。首のない石仏像や直されている石仏像たち。
いただいたパンフレットには、「東海千五百羅漢」の項に、
惜しくも明治維新の廃仏毀釈以来、荒廃したまま現在に至り ~略~
出典:千葉鋸山 乾坤山日本寺 パンフレット
調べてみると、明治の廃仏毀釈運動(はいぶつきしゃくうんどう)で頭を破壊されたものという説や、地域の俗信に「自分の思う人に似た首をとってきてひそかに供養すると願い事が叶う」というものもあり、その影響とする説もあるとか。
なんだか、ちょっと仏様に悪い気がしました。
通天閣と思いきや通天関
私は関西のせいか、最初に「通天閣」と読み違えてしまいましたが、「通天関」でした。
洞のような道ですね。
現場で見ると、岩の迫力を感じる場所です。
このように、鋸山 日本寺には沢山の見所があります。
その他の見どころ
通天窟
石造りの建物。中には石仏が三体安置されていました。
看板は以下の説明でした。
当山中興高雅愚伝禅師 通天窟 永平総持両開山を安置す
出典:鋸山 日本寺 通天窟 看板
雰囲気のある建物でした。
大蘇鉄
こちらには、源頼朝公御手植の大蘇鉄がありました。樹齢約800余年というので、驚きました。
さすが、関東地域は「源頼朝」のお名前をよく見る気がしますね。
達磨石
大蘇鉄の近くに達磨石もありました。
う~ん、どう見たらいいのかな。
ということで、日本寺には見どころが沢山あり、私達も14時12分からきっちり16時まで1時間50分の観光になりました。
鋸山 日本寺の観光の注意点
観光する順路について
私たちは、東口から入った時に、パンフレット片手に、適当に階段を登って行ったところ、階段を上がったり、下りたりとても大変でした。
行かれる時には、東口管理所の通路の後ろに、「東口からのおすすめ順路」が掲示されているので、確認してから行かれるとよいですよ。
観光の所要時間について
私は、現地に行ってから、鋸山の大きさと、見どころを知ったので、所要時間が思ったよりも多くかかりました。
現地階段も多いので、最長コースで観光するのであれば2時間から2時間半見ておくといいと思いました。
私達も14時過ぎに入ったので、管理のおじさんに「頑張らないと16時に間に合わないよ」と言われました。
実際、戻ってきたら16時でした。疲れましたよ。
靴はしっかりしたものを選んで歩こう
階段がとにかく多いので、靴はスニーカーなどしっかりしたものを履いた方が楽です。
ちょっとウォーキングポールなんかあると楽かもしれませんね。
また、水分も一緒に持参するといいと思います。駐車場にも飲み物の自動販売機がありました。
ひとつひとつゆっくり見て回ると、時間がかかりますが、面白い所でした。
大仏や千五百羅漢、地獄のぞきなど、場所を決めてまわられてもいいと思います。
ぜひ、一度行かれてみてはいかがでしょうか。
鋸山という名前に惹かれて、一度この目で見てみたいと思って行ったよ。
実際行くと切り立った石の壁に圧倒され、そんな光景に感動したわ。
房総半島の旅の参考にしていただければ幸いです。
ではでは、また!!
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