木曾駒ケ岳は初心者でも登れる山として、とても人気の高い山で、菅の台バスセンターの早朝の人の列は有名です。朝も午前4時や5時ころからバスに乗る準備を始める方もおられるそう。
そんなに苦労して、初めて登山口に辿り着く木曽駒ケ岳ですが、千畳敷カールの美しい風景は絶景です。今回は、木曽駒ケ岳の魅力をお伝えします。
木曽駒ケ岳の概要
登山口までのアクセス方法
木曽駒ケ岳は、マイカー規制があるから、登山口になる千畳敷までは、バスとロープウェイで行くんだよ。
菅の台バスセンターまでのアクセス
大阪(吹田IC)
(名神・中央道)↓ 約4時間
駒ヶ根IC
↓ 約3分
菅の台バスセンター
駐車料金 800円/日
大阪から菅の台バスセンターまで、名神高速・中央道で約4時間程度かかります。
駒ヶ根ICを降りると、菅の台バスセンターまで約3分と近いです。
名古屋(小牧IC)からは中央道で約2時間になります。
木曽駒ケ岳登山口までのアクセス
菅の台バスセンター(駐車場)
バス ↓ 約30分
しらび平駅 (乗換)
ロープウェイ↓ 約7分半
千畳敷駅
菅の台バスセンターから木曽駒ケ岳の登山口になる千畳敷までは、バスとロープウェイを乗り継いで、行きます。ロープウェイの切符も菅の台バスセンターで購入できます。
ロープウェイの頂上駅になる千畳敷駅を出ると、千畳敷カールの美しい風景が目に飛び込んできます。この風景だけでも、見る価値ありですね。
令和5年度の運賃はバスが菅の台バスセンターからしらび平往復で大人1,660円(子ども840円)、ロープウェイがしらび平から千畳敷駅往復で大人2030円~3050円(子ども1,010円~1,510円)です。詳細は、中央アルプス駒ケ岳ロープウェイのHPをご確認ください。時期により運賃が変わります。
夏や紅葉の時期など登山客が多いときには… (さっとん家が利用した方法)
ロープウェイ「しらび平駅」へのアクセス
駐車場 アットパーク駒ヶ根インター
400円/当日(24時まで)
路線バス「駒ケ岳ロープウェイ行き」
バス停「女体入口」で乗車
920円/片道(しらび平駅)
菅の台バスセンターの混雑がひどい時期は、路線バスを使って「女体入口」から乗車することも可能です。(高速バス利用者が使うルート)
駒ヶ根IC降りてすぐに「女体入口」のバス停があり、徒歩2~3分の場所に有料駐車場もあります。
ただし、バスは始発の駒ヶ根駅前から乗車する方もいるので、すでに乗客が多い場合もあります。
木曽駒ケ岳の登山ルート
木曽駒ケ岳の基礎情報
所在地 長野県木曽郡上松町・木曽町・上伊那郡宮田村
標 高 2,956m
コース 千畳敷
タイム 03:29
距離 3.5km
のぼり 446m
くだり 446m
<出典:YAMAPモデルコース木曾駒ケ岳(千畳敷)>
(最終アクセス:令和5年7月29日)
7:30 千畳敷(登山口) →9:30 駒ヶ岳山頂 →11:45 下山(千畳敷登山口)
【トータル】4時間15分 【登山時期】令和4年8月
木曽駒ケ岳のお勧めポイント
【千畳敷カールの絶景】
こちらは、誰もが一度は目にしたことがある写真になるのではないでしょうか。
登山の雑誌や記事でよく見る絶景です。
この風景を生で見ると、本当にすごいです。
見とれてしまいます。
また、千畳敷カールを登っていく最中にも、まわりのお花や、見下ろす風景、近くに感じる山の斜面、何だかアルプスの少女ハイジな風景です。
山に登るなら、一度は実際に行ってみたい風景ですよね。
【初心者でも登れるわかりやすいルート】
千畳敷カールを見ながら八丁坂を登って行った先には、乗越浄土という場所があります。
その後、宝剣岳を横に見て通り過ぎ、いったん少し下り、登っていくと中岳、再び少し下って登り返すと木曽駒ケ岳と、とてもわかりやすい道になっています。
また、傾斜は登り、下りともに千畳敷カールを過ぎるとそんなにきつくないので、登りやすいです。
ただ、中岳から駒ケ岳山頂に向かう時に、直接山を見ながら進むので、雲の中に入ってまわりが見えなくなると方向がつかめなくなります。
天候や周りの様子も気を付けながら、登山をしましょう。
【山小屋が多い】
登山の距離に対して、山荘が多いです。
「宝剣山荘」「天狗荘」「駒ケ岳頂上山荘」「頂上木曽小屋」など多くあります。
私達は、「宝剣山荘」でトイレ(有料)を借りましたが、シニア夫婦としては、登山中にトイレが確保できる山荘が多いのは安心です。
【山頂から見れる山並み】
もともと、以前登山した時にお話しした女性から、木曽駒ケ岳から大好きな御嶽山が見れると聞いて、今回の登山企画となりました。
また、乗鞍岳や前穂高岳や槍ヶ岳、立山なども見えるそうです。
実際には、私には「山々の風景」としか見分けられないのですが、登山したことのある「御嶽山」「乗鞍岳」はわかるのではないかと思い、登山しました。
結局、行った日は、雲の中の山頂だったので、確認できませんでした。
山頂には木曽駒ケ岳神社奥社がありました。
山に登ると、いろいろな神社を参拝できますね。
【車中泊のしやすい登山計画】
我が家はいつも登山の前は、近くで車中泊をして、ゆっくりスタートしたいタイプです。
今回は、「駒ヶ根SA」で車中泊をして、朝5時15分にSAを出発し、路線バスの「女体入口」近くの有料駐車場で朝食を食べてから、6時過ぎのバスに乗り込みました。
空いている時期であれば、菅の台バスセンターもトイレはあり、車中泊は可能です。
木曽駒ケ岳の注意点
【バスとロープウェイに乗るのに時間がかかる可能性がある】
アクセスの所でもお伝えした通り、菅の台バスセンターの混雑は有名です。
私も、スマホで前日から混雑具合を確認しながら、バスセンターか「女体入口」か夫さんと相談ばかりしていました。
結局、「女体入口」からバスを利用、その時には3組くらいの方が一緒に乗り込みました。
ただ、その後2か所ほどバス停に止まると、立つ場所もなくなり、バス停をそのまま通過して「しらび平駅」に直行していました。
行く時期に応じて、バスの利用には工夫が必要です。
また、「女体入口」では、ロープウェイのチケットが売っていないので、駅に着いてから購入になります。
私たちは、チケットに並ぶ人と、乗り場に並ぶ人で手分けしました。ちょっとの工夫で早く乗れます。
どうしても、混雑が苦手な方はロープウェイ山頂駅にある「ホテル千畳敷」に宿泊すれば、朝起きればすぐに「千畳敷カール」です。
【登山道に石がゴロゴロあるため靴に注意】
木曽駒ケ岳は、登山道も整備されており、基本登りやすい山になると思います。
しかし、八丁坂の岩や石の多い急坂の登りや、中岳付近や木曽駒ケ岳付近は、石がゴロゴロした道になっています。
登山靴など底の厚い、しっかりした靴を履いて登る方がいいでしょう。スニーカーでは、靴底が痛くなると思います。
また、突然滑った時に、足首を痛める可能性もあるので服装や靴には十分にご注意を。
【夏は千畳敷カールに虫が多くて顔がつらい】
私たちが行ったのは令和4年8月上旬でしたが、とにかく、アブやブヨが多かったです。
普通の登山よりも、数が多く、顔に蚊帳のような網をかぶっている方もおられました。(登山用虫よけネット)
私も欲しかったです。
手で払っても、払っても、ついてくるので、乗越浄土まで苦労しました。
虫よけの対策など時期によっては必要になります。
木曽駒ケ岳の登山所感
木曽駒ケ岳の山頂は、あいにくの雲の中で、ほとんど眺望は望めませんでしたが、朝一番の千畳敷カールは青空で、とても気持ちよく登り始めることができました。
天候で山の印象がだいぶん変わるので、できれば山の天気をよく見ながら登山する日にちを決めれるといいと思います。
また、多くの方が登っておられるので、特に千畳敷カールでは、広めの場所で休憩や写真を撮る方がいいように思います。
急登の階段になっているため、立ち止まると後ろの人たちも立ち止まることになります。
虫対策の顔にかぶる虫よけネットほしくなりました。でも、この木曽駒ケ岳ほど虫に悩まされた登山がほかにないので、いましばらく購入は様子をみています。
木曽駒ケ岳登山後の周辺施設など
【昼食に いな垣】
夫さんのリクエストで、ソースカツ丼食べに来ました。登山口周辺の店は満員で、車で走ってこちらに伺いました。こちらもお客さんでいっぱいです。
登山後でお腹が空いていたため、茶そばのセットも頼みました。
どちらもとても美味しかったです。茶そばはのど越しが良く、食べておられる方が多かったです。カツ丼も、カツの肉が食べ応えがあり、油が身体にしみて元気が出る感じでした。
お勧めです。
そば処 いな垣
住 所:長野県駒ケ根市赤須町18‐11
電 話:0265‐83‐8080
定休日:火曜日・第3月曜日
営業時間:11時~19時30分
駐車場: 有(10台)
【温泉や宿泊に 砂払温泉】
木曽駒ケ岳で疲れたので、登山後に宿泊しました。昔ながらの温泉で、地元の方の利用が多い温泉です。お風呂は小さめですが、何種類かの浴槽と露天風呂もあります。
宿泊のご飯がまあまあ美味しかったので、温泉とともに宿泊で利用するのもいいかなと思います。
平日限定ビジネスプランはCPがいいと思いますよ。
砂払温泉
住 所:長野県飯田市砂払町1‐695
電 話:0265‐22‐1209
営業時間:11時~22時
(最終受付:21時30分)
入浴料:
(平日)大人550円 小学生300円
幼児200円
(土・日・祝日)大人600円 小学生350円
幼児200円
駐車場:有
砂払温泉HP ☜
交通のピークを避けて、山小屋泊をすると、快適にアルプスの絶景を堪能することが出来るよ。
美しい千畳敷カールの風景に、初心者でも登れる木曽駒ケ岳、ぜひロープウェイを使って、楽しんでほしい風景です。 紅葉のシーズンも絶景です。
事前準備として、登山の服装と持ち物をしっかりと準備すること、近隣の山で足を慣らしておくことは、必要になるので、ご注意を。
ではでは、また!
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