北陸のJR「加賀温泉付近」電車の窓からも見える、子どもを抱いた大観音の姿、見たことある人多いと思います。

<この場所で感じれること>
◉足元から見上げる加賀大観音像の大きさ!
◉釈迦の出世から涅槃まで釈迦の生涯がわかる楽しさ
◉1188体の金色の仏像に一斉に見守られる感じ
◉霊場巡りが一つの場所で出来る
→面白いと思えたポイントをお伝え!
昔、「ユートピア加賀の郷」として営業されていました。ホテル、温泉、遊園地、宗教施設など大規模な施設だったようです。
現在は、加賀寺のみ営業されています。
ちょっと廃墟をみたい人達の心をくすぐる場所でもあるようです。
令和5年10月に行ってきました。
加賀大観音のある加賀寺の基本情報
加賀寺 基本情報
観音院 加賀寺
住 所:加賀市作見町観音山1番地1
拝観時間:
(3月~11月)9:00~17:00
(12月~2月)9:00~16:30
拝観料:大人(中学生以上)500円
駐車場:有 平面 4~5台くらい
無料
加賀寺(加賀大観音)までのアクセス:
JR加賀駅から、車で5分、徒歩で15分程度。
加賀大観音でグーグルマップを検索すると、現在の駐車場にはたどりつけないので注意が必要です。
加賀寺 駐車場の情報

駐車場は、小さ目で、住宅街の奥にひっそりあります。看板も小さめで、よく見ないとわかりにくかったです。
加賀大観音のお勧めポイント
加賀大観音の大きさを堪能

大観音のお姿は、寺の遠くからでも見ることができます。
駐車場に車を停めます。
そこには、すでに大観音様のお姿が…。
何だか昔見た、特撮映画の一シーンみたいです。

お寺の境内、足元まで行くと、大観音の大きさを体感出来ます。全高73メートルもあるそうです。
観音様の内部の1階は百観音札所巡り、2階は四国霊場巡りになっているそうです。
また、3階から観音像の喉元まで螺旋階段で登れるようになっており、最上部には恵比寿さん、布袋さん、大黒天さんの像が安置されているそう。
でも、現在は1階のみ入れて、2階以降立ち入り禁止となっています。

赤ちゃんの像は16m もあり、奈良の大仏様と同じ大きさらしいです。
驚きのサイズですね。

加賀大観音の台座を見ると大きさを感じられるでしょうか。
この台座の部分、大観音像の一階部分は今も入ることが出来ます。中は霊場巡りになっています。後ほどご紹介。
お釈迦さまの一生がわかります!(釈迦八相・シルクロード)

「加賀三十三間堂」は、この加賀寺のメイン観光のひとつの場所になると思います。
中は照明が少ししかなく、全体的に暗いです。
かつては、会場ももう少し照明で明るく、シンセサイザーの音が流れて厳かな雰囲気だったみたいです。

最初は、お釈迦様の一生を八つに分けてあらわしたもの(釈迦八相)の像とジオラマが出てきます。
わかりやすい言葉で解説されていました。


これを見て初めて、石手寺の奥にあった釈迦像(木のお釈迦様の像)が苦行の像だとわかりました。
石手寺独特の釈迦像かと思っていました。失礼しました。

各エピソードの前には、シルクロードに関する寺院などがジオラマで置かれています。
最後は、鹿がいたので奈良ですね。
ちょっと面白い場所でした。
絢爛豪華な千手観音像エリア
加賀大観音 加賀三十三間堂01.jpg | Home (kaga-club.jp) より引用
こちら、高さ1m60㎝の千手観音立像が1188体あるそうです。数えれない。
正面に鏡があるため、沢山の観音像に見守られることになります。
圧巻の一言です。
500円で加賀大観音像とこちらが見れるのであれば、価値ありではないかと思う場所です。
七福神やいろいろな仏像を見れる

八角堂の中に、七福神がおられます。
先日、四国旅行の中津渓谷でもお会いしましたね。


こちらの仏像たちは、なんだか、金ピカな感じがしますね。ちょっと不思議な感じです。

お賽銭が仏像の指にのせられていたり、いたずら?茶目っ気?


でも、そのままにされているので、お寺さんも黙認なんですね、お賽銭だからかな?
百観音札所巡りができる
加賀大観音像の台座の中に入ると、百観音札所巡りができます。
百観音札所巡りとは「西国三十三か所」「坂東三十三か所」「秩父三十三か所」が行える場所です。
写真撮影禁止なので、写真はありません。
一体、一体の像の前で「ありがとうございます。」と感謝を込めて回ります。
私達も、やってみましたが、100回の「ありがとう」は結構大変で、何だかご利益がありそうな気がしてきます。
一体一体の観音像は、何だかよくみると、何種類かの立像や座像の仏像が繰り返し出てきています。
仏像自体は、じっくり鑑賞するタイプのものではなさそうな…。
そんなところに、テーマパーク感がありますね。
梵鐘仏堂の大きさと 鐘を支える八体の羅刹天の迫力ある姿

こちらの梵鐘は、直径5m、全高10m、重量約350余トンと、パンフレットに書かれています。
実際に見ると、とても大きいです。
梵鐘の大きさは「大宇宙」そのものである「大日如来」の偉大さを形容し世界の隅々まで届くことを願いここに収められました
加賀寺配布のパンフレットより引用

この鐘を支える鬼たち(羅刹天)の表情が、迫力があります。
とても重い鐘を力強く支えています。
このように、加賀大観音はいまでも、見ることができます。
「ユートピア加賀の郷」として開所当時は、かなりの豪華さで、見る人々を圧倒していたのでしょうね。
本施設は、関西を中心に不動産業や食品スーパー、レストラン、ゴルフ練習場などを経営し、41棟のビルを所有していた関西土地建物の社長であり加賀市出身の嶋中利男の投資によって建設され、1987年(昭和62年)4月7日に開業した。建設資金は敷地を含めて90億円と見込んでいたが、工事の拡大と金利負担の増大で総工費は190億円となったため、レストラン加賀は大島商会に、加賀寺は宗教法人豊星寺に売却された。
ウィキペディアより一部引用:ユートピア加賀の郷 – Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%94%E3%82%A2%E5%8A%A0%E8%B3%80%E3%81%AE%E9%83%B7

この「ユートピア加賀の郷」の廃墟は確かに、お寺の門前に残っていました。
撤去するにも、金銭の問題もあり、大変なのでしょうね。

なんとなくバブルを感じさせる建物に金色の仏様たちではありますが、それでもやはりお寺です。
加賀大観音像は今でも、慈悲の心で、私達を見守っているのですね。
なんとなく気持ちがしゃんとして、次の目的に旅立ちました。

点在する廃墟と立派すぎる大観音像とのミスマッチ感が、客のほとんどいない境内とともに、寂寥感を感じさせるのが、とても良かったよ。
まだまだ見ごたえのある加賀寺。
大観音も老朽化してきているので、今のうちに見に行かれてはいかがでしょうか。
ではでは、また!
コメント