【静岡|韮山反射炉】世界遺産で江戸末期の技術を感じる場所〜駐車場と所要時間とおすすめポイント

※当ブログはアフィリエイトを利用しています。
韮山反射炉の全体 車中泊旅
スポンサーリンク

 令和7年6月に行った伊豆半島車中泊旅。その中のメイン観光の一つが韮山反射炉。

 以前、鹿児島旅行の時に、薩摩藩の島津斉彬や西郷どんのすごさを知り、その時に、斉彬の作った集成館で、反射炉のことを知りました。
しかし、集成館は反射炉の土台しかありませんでした。

これは、ぜひ、現物を見てみたいと思い、今回の旅行の行き先に選ばれました!

韮山反射炉 基本情報

韮山反射炉
住 所:静岡県伊豆の国市中260-1
電 話:055-949-3450
営業時間:
(3月~9月)9時~17時
(10月~2月)9時~14時半
定休日:毎月第3水曜日、年末年始
入場料:一般(高校生以上)500円/生徒・児童50円
駐車場:有 平面 無料

韮山反射炉 伊豆の国市HP ☜

駐車場の状況

韮山反射炉の駐車場

 駐車場は、広くて、ガイダンスセンターに隣接する第一駐車場には、普通車は65台大型車は12台停められます。
 無料で駐車する事が出来ます。

トイレの状況

 トイレは、韮山反射炉ガイダンスセンターの中にあります。
綺麗な新しい施設のため、水洗洋式トイレがあります。

 また、実際の韮山反射炉もすぐ近くのため、ガイダンスセンター利用でいけると思います。

観光所要時間

韮山反射炉のガイダンスセンター

〇ガイダンスセンター内の展示・映像鑑賞 
約30分間

 〇史跡内見学(ガイドあり) 
 約20分間

 私が、こういう世界遺産系が好きなので、実際は、15時到着、16時20分退出で、1時間20分も眺めていました。
 夫さんだけなら45分くらいでいけるかも。

韮山反射炉観光ポイント

観光の前に知っておくと楽しい豆知識

さっとん
さっとん

反射炉って何?

反射炉の構造説明図
出典:韮山反射炉のガイダンスセンターの説明図

 反射炉は、燃料を燃やし、その熱や炎をドーム状の天井で「反射」させて溶解室に集め金属を溶かす仕組み。

 この仕組みで炉内の室内の温度は、千数百度の高温になる。

 溶けた鉄は、鋳型に流し大砲などの鋳造品に加工したそう。

さっとん
さっとん

韮山反射炉のすごいところは?

韮山反射炉の全体

①2015年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産として、世界文化遺産に登録されたよ。

②江戸末期に作られ、日本に現存する唯一の「実際に稼働した」反射炉が、ほぼ完全な形で残っているよ。
今見ているのが、江戸末期に建てられたものだなんて、感激です。

 ちなみに日本では、大砲製作のため反射炉は十数基あったそうですが、現存するのは3基(萩反射炉・薩摩旧集成館反射炉跡・韮山反射炉)だそう。

 反射炉建設にあたっては、オランダの書籍などを研究し、すでに反射炉を作っていた佐賀藩の協力もあったんだって。

さっとん
さっとん

なんで江戸末期に反射炉が必要になったの?

黒船のイラスト

 江戸末期に、黒船来航や海外からの脅威があって、海防のため鉄製の大砲を設置(台場)するためだったそう。

実際に見た なるほどポイント

韮山反射炉の大きさと外観

韮山反射炉を下から見上げる

韮山反射炉は、高さ約15.7mで、これは煙突の部分を含んだ全体の高さ。
敷地面積は約3,068m²です。

 煙突部分が高いけど、人力(ふいごとか)に頼らない自然送風を確保するために、この高さが必要だったようです。

韮山反射炉の煙突部分

 シンボルのような外観の茶色のフレームが、かっこいいなと思っていたけど、後から耐震でつけられたものだったよ。
当時は漆喰を塗った白亜の建物だったそう。
(地元ガイドさんに聞いて驚いた。)

大砲をつくるためのシステム

 大砲を作る大雑把な流れは、鋳型を作り、金属を溶かして鋳型に流し、固まったら、型を外して、いらない部分を削り、砲身に穴をあけ、点火口を作る、出来たら、試射をして完成という流れがあります。

金属を溶かして鋳型に流す(反射炉) 
韮山反射炉の石炭投入口と鋳物鉄投入口

 こちらが、まずは反射炉の、右の穴が「石炭投入口」、左が「鋳物鉄投入口」。

 それぞれの入口に細かい説明看板があるので、読むとよくわかりました。

韮山反射炉の方孔と出湯口

 天井や壁から反射した熱や炎が、溶解室内の鋳物鉄に集中して、鉄を溶かす。

 そして、溶けた鉄が路床の傾斜により出湯口向けて流れるようになっていた。

 上の穴は「方孔」といって、溶解した鉄をかき混ぜたり、取り出して品質を調べるところだったそう。

 下の穴が「出湯口」で溶解した鉄が流れ出てくるところ。
 鋳型に鉄を流しこむ場所です。

大砲の砲身に穴をあける(水車と錐)
韮山反射炉の昔の姿の模型写真
出典:韮山反射炉の現地説明看板

 そして、鋳型をとり、大砲のいらない部分を削り取り、砲身に穴をあけるためには、錐(きり)を用いて、約1か月をかけて砲身に穴をあけていた。

 その時の大砲の砲身をまわす動力源に水車が使われていたそう。

韮山反射炉と動力源の水車があった池

 こちらの池の場所に、当時の水車があったそうです。

韮山反射炉と近くを流れる川

 また、高温の炉を冷やすためにも、水が必要だったところから、水のある場所に反射炉は建設されたようです。

 こちらもすぐ横に川が流れていました。

さらに気になるポイント

さっとん
さっとん

当時の大砲できるまでの期間は?

 大砲の鋳型を作る所から大砲完成まで44日間かかったそうです。

さっとん
さっとん

韮山反射炉で作った鉄製大砲の数は?

 これは、いろんな説があるようで、詳細不明。
鉄製4門とも言われてる。
また、青銅製のものも作られていたという報告もあるそう。

韮山反射炉の大砲に関する説明看板
出典:韮山反射炉ガイダンスセンターの説明看板
韮山反射炉のガイダンスセンターに展示されている大砲
さっとん
さっとん

無料ガイドさんはおすすめ?

 おすすめです。
コンパクトに必要なことをご説明いただけるので、とても参考になりました。

さっとん
さっとん

他におすすめはある?

 韮山反射炉ガイダンスセンターには、なんとLOVOT(ラボット)がいました。
足元に寄ってきて、抱っこねだるのが可愛かったです。関係ないかな…。

 この韮山反射炉については、伊豆の国市のYouTubeが、分かりやすかったですよ。
おすすめです。

韮山反射炉 観光時の車中泊場所 

道の駅月ヶ瀬
住 所:静岡県伊豆市月ヶ瀬78-2
電 話:0558-79-3977
営業時間:
(2階物販スペース)9時~17時
(カフェエリア)10時~16時
(1階レストラン)10時~17時
 ※ラストオーダー16時
駐車場:59台

道の駅月ヶ瀬HP ☜

道の駅伊豆月ヶ瀬の駐車場の様子

 少し傾斜がある駐車場でしたが、施設が新しく、川沿いにある道の駅で、とても良かったです。

 大型車の駐車場も、やや近くにはありますが、今回は夜間エンジンを止めておられたので、よく眠れました。

 道の駅月ヶ瀬の車中泊の情報は下記にまとめています。

 ということで、韮山反射炉は、私にはとても楽しい場所でした。
江戸末期から明治の変動の時期に、日本の持つ力を感じることができる場所でした。

夫さん
夫さん

韮山反射炉という異様な感じのする名前と、写真で見た外観に惹かれてやって来ました。
 産業遺産という事で、その持つ意味などをガイドさんに聞けて良かったな。

伊豆半島車中泊旅の参考にしていただければ幸いです。
ではでは、また‼

コメント

タイトルとURLをコピーしました